昨年11月からアンドリュー・ワイエスの展
覧会が各地の美術館で行われている。
私は美術については、あまり詳しくないの
だが、ワイエスの名前とその大体の画風につ
いては知っていた。
ワイエスはアメリカン・リアリズムの巨匠
で、米国美術史上の巨星である。
私はワイエスの記事を読んでいて、驚いて
しまった。
ワイエスって、まだ生きているのか！
私は、ワイエスはとっくの昔に亡くなって
いると思い込んでいたのだ。
ワイエスの作品を集めた画集は何冊も出版
されているし、その名前は相当前から広く知
られている。
そのステイタスは圧倒的で今では一種の権
威すら持っている。
画集が出ている、高名、巨匠＝物故者、と
いう私の単純な思い込みなのである。
ワイエスは1917年生まれなので、今年92歳
になり、今でも創作活動を続けているそうだ。
思い込みとはいえ、人を勝手に殺してしま
うとは、私もいい加減である。
