不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

愚かな軍人と北京オリンピック日本野球チーム星野監督。

 北京のオリンピックにおける日本野球チー
ムの惨敗に対する批判が巻き起こっている。
 批判の矛先の大半は、星野監督に向けられ
ているようだ。
 プロ野球選手はよく言われているように個
人事業主で、一般の会社員のように仕事が自
動的に振り当てられるということはない。
 それなので仕事、つまり試合出場の機会が
与えられれば余程のことが無い限り断りきれ
ない。断ると、次が無いかもしれないからで
ある。
 少しくらい無理してでも出場しようとする
だろう。
 それに、オリンピックである。国の威信を
意識して見ている人も沢山いる。大きな理由
も無く断れば、いろいろと言われかねない。
 従って選手を選出・起用した星野監督に非
難が集中するのは当然のことと言えよう。
 星野監督は、ある選手にオリンピック出場
要請の電話の際にこう言ったそうである。
「どうだ、出たいのか、出たくないのか?」
 この尋ね方からして星野氏の傲慢さが伺え
る。
 仮に故障などで出場を辞退したいと思って
いても、こういう聞き方をされたら断ったと
しても後腐れが残ってしまう。
「あいつは出たくないそうだよ」と言われか
ねない。
 
 帰国後の会見等での星野氏の発言を聞いて
いたら、私は第二次大戦直後の日本軍の一部
の指導者を思い浮かべてしまった。
 現実を直視できない日本軍の指導者の中に
は、日本の敗戦を認めることが出来ない者が
いた。
 焦土と化した国土を見ていても、一種の興
奮状態にある彼らには、今自分の生きる世界
で何が起きているのかが把握出来ていなかっ
たのだ。
 彼らは「日本はまだ負けていない。日本は
強い」と言い張った。
 なおも抗戦を主張した。
 一億玉砕とか言い出した。
 愚か者の闇は果てしない。

 星野氏も彼等のような軍人に近い心性を持
っているのだろう。
 ひょっとすると、いまだに興奮状態にあっ
て自分でも何が何だかわからない状態にある
のかもしれない。
 普通の人間ならWBCの監督要請があった
などという話を持ち出されても、即断るだろ
う。
 だが、星野氏はやる気があるようである。
 驚きを通り越して呆れてしまう。
 
 戦の場合、負ければ軍人が真っ先に責めを
負うのは当然のことであるのだが、終戦時に
悪あがきした軍人達も星野氏と同様、責任を
認めようとはしなかった。 
 その上、星野氏はリベンジの機会を与えて
くれれば、とか言い出した。
 一体、星野氏はどれほど甘い考えの持ち主
なのだろうか?
 リベンジのチャンスは、勝負のオプション
ではない。それは時に、勝利そのものよりも
獲得が難しいものなのである。
 自分は特別な存在なので、自動的に与えら
れるとでも思っているのだろうか。
 星野氏はいい年をして世間に甘え過ぎであ
る。
 星野氏は、終戦時の抵抗軍人達よりもたち
が悪い。
 皆が怒っているのも当然である。

 愚か者は、いつの世にも滅びることなく生
き続けている。