不二家憩希のブログ

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「ルパン三世 sweet lost night ~魔法のランプは悪夢の予感~」を観た。

 ルパン三世 sweet lost night ~魔法のラ
ンプは悪夢の予感~」を観た。
 今回のテーマは、科学者が対象者の脳に超
マイクロチップを打ち込み、対象者の記憶を
抜き取り、デジタル変換された新たな記憶を
マイクロチップを通じて埋め込む、というも
のである。
 その科学者はこうして人の記憶と人格の操
作を行い、戦争や犯罪の無い理想の社会を作
り出そうとしているのであった。
 脳に打ち込むと言っても、延髄に蚊が刺さ
れるほどの刺激しか残らないので、マイクロ
チップを施された人間も気が付かないのでる。
 世界的に著名な存在であるルパン三世と石
川五エ門もその対象になってしまったのだ。

 今回は五エ門がとても面白く描かれていた。
 創作上とはいえ、これだけストイックな存
在も珍しい。
 どこまでも自分を磨くことに余念が無い。
 ルパンとその仲間は、皆が勤勉なのだが、
五エ門はそのなかでも際立っている。
 そして、斬鉄剣で仲間の危機を救っていく。
 一本の刀なのだが、どんなSF大作に出てく
る武器よりも強力である。
 ハリウッド版のルパン三世の製作がなかな
か進まないのも、斬鉄剣をうまく実写化出来
ないからではないか、と私は考えている。
 ラスト近くでも、あの登場シーンは秀逸で
あった。

 それにしても、峰不二子はとんでもない人
間である。
 あれだけ自分の欲に沿った行動がとれると
いうのは恐ろしい。
 不二子を観ていると、他の登場人物の誰も
が善人に見えてくる。

 この作品も、極めて満足できる作品であっ
た。
 また、来年を楽しみにしております。