不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ウィルター・ベッカーの新譜に寄せて。

 昨日のブログでスティーリー・ダンのウォ
ルター・ベッカーの2枚目のソロアルバムに
ついて紹介させていた頂いた。
 ベッカーのソロサイトを見てみるとプロー
モーションを狙ったベッカーのネットラジオ
出演は、今後も何回か行われるようである。
 ラジオ出演と言っても、ベッカーが曲紹介
をしながら次々と曲を流す一時間というごく
シンプルなものである。
 それでも、彼らスティーリー・ダンの大フ
ァンである私は気になるので聴くことになる。
 あぁ、ベッカーは話す声は良い声をしてい
るんだけれど、どうして歌となるとこんなに
下手なんだろう。
 良い曲が書けて、良い編曲が出来て、良い
演奏が出来るのに、歌だけは素人以下なので
ある。 
 ファンなのに、こんな辛辣なことを書くと
は?と思われるかもしれないが、ファンだか
らこそ特にそう思うのかもしれない。

 スティーリーダンは、デビュー前にレコー
ド会社を訪問して自作曲を歌いデビューをお
願いして回っていた。 だが、どこでも門前
払いに近い扱いだった。
 その時に歌を担当していたのが、このベッ
カーだったそうだ。そりゃこんなに下手な歌
を聴かされればこのバンドに将来性があると
は思えなかっただろう。
 最新のインタビューで何故デビュー前のオ
ーディションでベッカーが歌っていたのか?
と言う問いに「そりゃ、私は大きい声で歌え
たからね」だそうだ。
 何とも能天気な発言である。
 ひょっとすると、ベッカーは自分の歌の力
量を自分では正しく把握していないのかもし
れない。
 その後、ステイーリー・ダンのヴォーカル
はもう一人のメンバーのドナルド・フェイゲ
ンが担当しバンドは大スターになったのであ
った。
 当時、ベッカーに歌わないように説得した
人がいたのだろうか?
 いたとしたら、その人は音楽界の影の功労
者であると思う。