不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

宝くじを買うということは。

 私は最近くじがによく当たっている。
 それでは、このくじ運の良さ?にのって
宝くじでも買えばよいのでは、と思うとこ
ろかも知れない。
 だが、私は今まで宝くじは一回しか買っ
たことが無い。
 宝くじ売り場の担当係長が、宝くじが売
れ残って困っているので買ってくれないか、
と頼みに来たのである。
 わざわざ頭を下げに来られると、私も弱
い。
 私は宝くじは買わない主義です!とか言
って断るのも無粋な気がしたからでもある。
 まぁ、一度くらいは買ってみようか、と
いう気になったことだけでも今としてみれ
ば不思議な気がするのだが、当時の気候の
せいか、そういう気になったのだろう
 買ったといっても一枚200円を連番の10
枚だけなので、そんなに威張れるほどのも
のではない。
 
 さて、買ってみると、不思議なことに当
たって欲しい、という気になってくるもの
である。
 買わないでいた時は、あんなもの当たる
わけない、と思っていたのだが、いざ自分
がくじを購入してしまうと、当選を願うよ
うになるのだから私も勝手なものである。
 さすがに当たった時の使い道までは考え
なかったのだが、それでも宝くじ購入によ
って新たな欲の道が開かれてしまったよう
である。

 数日後、当選番号が発表された。
 私の結果は、200円が一枚当たっただけ
であった。
 大体そんなところだろうとは思っていた
が、欲を出して少しは期待していたので、
がっかりしてしまった。
 勝手に期待して、勝手に落胆する。
 言いようの無い空しさを感じた。
 
 くじを買って、当選番号の発表を待ち、
番号を確認する。
 何とも主体性のない行為ではないか。
 
 私は、それ以降宝くじは買っていない。
 お金を出してまで空しさを味わいたく
ないからである。