日銀総裁の後任を週末にゆっくり考えている場合か？

　日銀総裁が決まらない状況が続いている。
　福井総裁の任期切れも近づいており、この
ままでは、総裁不在になってしまう可能性も
出てきた。
　ただでさえも現在の日本の金融状況は、欧
米各国と同様にサブプライム問題をはじめと
した不安定要因が多い。
　それなのに、国の中央銀行の総裁すら決め
られない、とは外国からの不信感を煽ってい
る様なものである。
　与野党の意見の食い違いと参議院の議席の
逆転ということもあるにしろ、これといった
指導力を発揮できない福田首相は実に頼りな
い。
　
　私が驚いたのは、これほどに切羽詰ってい
るのに、福田首相は「週末にゆっくり考える」
などと呑気なことを言っていることである。
　え～？週末にゆっくり考える？
　春の行楽の予定を立てるのとは訳が違うと
思う。
　町村官房長官も首相のこの姿勢を認めてい
るようである。
　あ～、何と呑気なオヤジたちなのだろうか。
　こんな人たちが日本の政治のトップなのだ
から嫌になってしまう。
　
　福田首相に緊迫感がまるで感じられないの
は就任当初から同じではあるが、あまりにも
たるんではいないだろうか？

　福田首相はネズミ男に似ている、という声
があるそうだが、それはネズミ男に失礼であ
る。
　ネズミ男はコネにも頼らずに自力で生きよ
うとしているし、何より自分が生きることに
対しては、首相たちよりも熱意を持って取り
組んでいるからである。