不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

割り箸は悪者か?

 歪みながら進んでいる現代のエコロジーの流
れのなかで割り箸は、すっかり悪者扱いされて
しまっている。
 日本国内の割り箸消費量の98%が輸入品で、
残りの2%が国産品ということなのだが、そ
れらの割り箸の材料は間伐材である。
 国産スギの丸太から柱を切り出すと、後に背
板と呼ばれる板が残る。 
 これは端材である。
 切り落とし材とも呼ばれている。
 それらは大きさや形状が中途半端なため、残
念ながら現在のところ流通の主流となるもので
もない。
 有効活用の手段として製紙用チップにするこ
ともあるのだが、割り箸の材料にした方が高く
売れる。
 手をかけたものであれば、少しでも高く売れ
て欲しいと願うのは生産者としては当然のこと
である。
 少しでだけではあるが、国内林業に割り箸は
貢献しているのである。

 森林資源の保護ということでエコロジーかぶ
れの皆さんは何でもかんでもすぐに割り箸の使
用を批判している。だが、この問題はそれほど
単純なものではない。
 国内林業の保護についても考えなければなら
ないと思う。
 林業をやっても赤字になるだけ、との思惑が
定着してしまえば誰も林業に携わらなくなって
しまう。
 山に木が無くなれば、北○鮮のように禿山ば
かりになり、大雨が降ればすぐに洪水になって
しまうだろう。
 風の流れも変り気候も変ってしまうだろう。
 山に木が無くなって良いことなど何も無い。
 これらは人災である。
 
 環境保全を訴えるのならば、エコロジーに関
心のある方々は国内林業についてももう少し知
っていただきたいと思う。
 私も偉そうにに書いたが、この件については
勉強中である。
 ただ、林業はとても重要である、ということ
だけは理解していると思う。