やって来る選挙カーには、こんなのもいる。
「ポスター掲示番号4番!○山○男でござい
ます」
ポスター掲示番号?
そんなこと、どうでも良いだろう!
なる?
これは笑える。
こんなアナウンス初めて聞いた。
ウグイス嬢としては、他と違ったことをアピー
ルしたいのだろう。
だが、ピントが外れている。
これではオリジナリティよりも間抜けさが際立
ってしまう。
しかし当人たちは必死である。
必死な上に選挙戦も終盤に入り、心理的に
追い詰められている。
当地の市議会議員選挙では最下位当選と次
点との差は、ほんの僅かの票数しかないことが
殆どである。
そのため地盤の票数から判断すれば、当選間
違いないような候補者でも浮足立ってくる。
そんな空気の中、常識でわかりそうなことすら
判断出来なくなっているのだろう。
普通だったら選挙カーに同乗している人が「そ
んなことアナウンスするな」と注意するところだが、
そんな余裕がある運動員などいないに違いない。
「もう何でもいいから名前を訴えろ!」ということな
のかもしれない。
選挙カーは、いつも笑わせてくれる。