いつもの集いに行ってきた。
今日は常連さんは1名が欠席だった。
NZさんの認知症は相変わらずよろしくない。
良くなることはないので仕方ないことだが、会う度に、その症状の重さに唖然とする。
5分前の自分の言動を忘れてしまうことは、普通になっている。
もっとも30秒から一分前のことも覚えていないのだから、彼女にとっては普通のことなのだろう。
周囲の私たちは彼女が忘れてしまっているという事実を指摘することはない。
教えても、それを理解できるか否かが定かでないからである。
であれば、黙っていて穏便に物事が過ぎていくように対処することが最善だと考えている。
当人は「自分は認知症ではない」と思っているようだ。
というのも「こんなことしていると認知症になっちゃうね」と度々言うからである。
NZさんは、認知症の薬を服用している。
だが、それも忘れてしまっている。
NZさんにとって、対応できる現実は目の前の出来事のみであろう。
なんとも、気の毒なことである。
しかし、当人には病識がゼロなので幸せなのかもしれない。