準備と集合写真撮影が終わり、お祭り集会所に入る。
狭い土間で靴を脱いで床に上がる。
ここは、かつては、ある作業所だった。
町内のある方の自宅併設の作業所である。
長い間、お祭りの期間中はお祭り集会所として提供していただいている。
どのくらいになるのだろう?
戦後からなのか?
戦前からなのか?
当町内のお祭りでは、ここが中心地となる。
お祭の期間中は24時間オープンで、誰でも出入りできる。
今は代が変わり作業所としては機能していないが、変わらず場所の提供をしていただいている。
有難いことである。
ここの床が老朽化した際に、町内の建築業の方がリフォームをした。
オーナーは負担ゼロで、原材料費の一部を町内会で支払ったようだ。
お世話になっているので当然とも言える。
床にはブルーシートが敷かれている。
酔っ払って飲み物等をこぼしても良いようにとの防汚策である。
皆に助六寿司とおつまみ、紙コップが渡される。
ビールが注がれて会長さんの挨拶が始まる。
乾杯の音頭も会長さんだ。
食事が始まる。
アルコールを飲みたい人は、飲み始める。
周囲の人といろいろとお喋りをして近況の報告をする。
和気藹々とした空気である。
こうしたコミュニケーションは、お祭りの重要な要素であろう。
普段から懇意にしている間柄であれば、時折飲みに行ったりしているのだが、そうでない人とは、没交渉になりがちである。
そうした人とを繋ぐ機能をお祭りは担っている。
これは、大切なことだと思う。
~続く~