お祭りの準備が完了し、町内会長さんが集合をかける。
皆さんが集まり、会長さんの感謝を込めた挨拶の言葉を述べる。
ポイント、ポイントでこうして集合し、会長さんの言葉を頂いて区切りをつける。
「お陰様で準備ができました。有難うございました。では、この後、全員で氏神様にお参りし、写真撮影になります」
「お賽銭は町内で用意してありますから、受け取って下さい」
私は5円玉を手渡された。
代表が一括でお賽銭をあげても良いと思うのだが、そこは様式に拘るのか、あるいはこれが伝統なのか?
否、私が前回参加した年には、お賽銭の配布はなかった。
割と最近に始まったことのようだ。
ゾロゾロと皆で歩いて氏神様に向かう。
幸いなことに当町内会のお祭り集会所は、氏神様に近い場所にある。
ゆっくり歩いても2分ほどである。
お祭りの重要な開催場所でもある氏神様に着いた。
皆で賽銭を入れて参拝する。
そして、写真撮影である。
拝殿の階段に並び集合写真を撮る。
カメラは一眼レフの本格派である。
三脚にセットし構図を決める。
ちょうどそこにいた他の町内の方にシャッターをお願いする。
「え~と、これで良いの?」と何度も戸惑っている。
そのたびに笑いが起きる。
「チーズ」の合図が必要ない。
そして、やっとのことで撮影が終了する。
これが終わると、お祭り集会所に戻る。
そこでも集合写真を撮る。
今度は、セルタイマーを使用することになった。
「セルタイマーはやったことがないんですよ。10秒らしいけど」
カメラのオーナーは、そう言いながらも設定し、急いで戻ってくる。
10秒ジャストでシャーが切られた。
おぉ、さすがである。
これで午前の行事は終わりである。
~続く~