夜道を歩く。
空気が冷たい。
日が落ちてからは冬である。
今回の集まりは町内会ではない。
町内連合会の主催である。
町内連合会は町内会が集まって組織されている。
氏神様のお祭りは町内連合会の最重要行事である。
唯一最大の行事と言えるかもしれない。
普段はバラバラに動いている町内会が、お祭りのとき
だけまとまって動く。
各町内会に役割が分担され、遂行される。
私はお祭りの意義はそこにあると捉えている。
娯楽や神事として参加している方も多いのだろうが、
私はそう考えている。
少し歩くと氏神様に着いた。
鳥居から社務所の明かりが見える。
光の方向に歩いていくと社務所前に光を反射するもの
がある。
自転車が何台も止められている。
神域に自転車に乗ってはいるとは、どういう了見なの
か。
誰も注意しないのか?
社務所入り口には、3人の男性が立ち話をしている。
神域への自転車の乗り入れがどうだ、というようなこと
は気にもならないらしい。
鈍い人たちである。
こんなことを放置しているから、当地のお祭りは毎年雨
ばかりなのだ。
~続く~