不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

再びお祭りの説明会に行った。その③

 この社務所に入るのは、何回か前の衆議院選の際
の立会演説会以来である。
 私は町内会の人から頼まれて嫌々出たのだ。
 私のような支持する気のない人間にも動員をかけざ
るを得ない状況だったらしい。
 その時の候補者は落選した。
 納得の結果であった。
 入口付近で雑談している人たちをすり抜けて、中に
入る。
 入るとすぐに土間があり左手に座敷がある。
 土間は靴、履物がびっしり置かれている。
 もうこんなに集まっているのか。
 時刻は6時45分、開始までまだ15分もある。
 これでは靴を置く場所がないな。
 私は爪先立ちで靴の隙間を探して進む。
 そして何とか長すのこまでたどり着いた。
 私は靴の置き場を探す。
 棚の下に空間を見つけ、そこへ押し込んだ。
 座敷からはガヤガヤと声が聞こえる。
 満員である。
 座る場所が見当たらない。
 これでは立ち見となってしまう。
 そうか、先程の入口で立ち話をしていた人たちは、
席がなくてあそこにいたのか。
 私は座りたいなぁ。
 立ちっぱなしは避けたい。
 それに外は寒い。
 私は、ここでも隙間を見つけて、そこへ入り込んだ。
 辛うじて体が接触しない程度でぎゅーぎゅー詰めで
ある。
 あぁ、こんなの嫌だなぁ。
 否、我慢我慢。
 これも試練のひとつである。
 町内会は忍耐力が養成されるシステムである。
 
 ~続く~