会場までは約5分だった。
自転車で5分、クルマでもやはり5分、それくらいの距
離なのだ。
会場に入ると、既に班の他の方3名が受付に座って
いた。
私たちも決して遅い到着ではないのだが、それよりも
早かったようだ。
当町内会では、皆さん取り掛かりが早い傾向がある。
こうした町内会行事は「時間ピッタリで御の字」と内心
考えている私とは隔たりがある。
取り組む姿勢が違うのだろう。
あるいは地域性もあるのかもしれない。
班長さんがあらかじめ役割を頼んでいたわけではない
のに、察して率先して任務に就く。
さすがである。
班内の人の通夜での手伝いは、この受付が最重要
である。
これが主で遺族側からも期待されている。
他の業務は参列者退出時におみやげ?をお渡しする
だけである。
私は任務を与えられなかった。
34人から
あぶれた人は、席について開式を待つころになった。
席は親族者側になった。
会場を真ん中の通路で左右に分け、向かって右側が
親族席、左側が一般席となる。
私たちが親族席になったのは受付に近いからであろう。
咄嗟の交代要請などに対応可能な距離ということで
あろう。
私は親族席の最後列に座った。
~続く~