新型コロナ禍が始まる2ヶ月ほど前、私は教派神道の教会長先生と話をしていた。
私が提案した「自分以外の皆が狂人の世界に放り込まれたら、どうなるのか?」という話題である。
SF作品などで取り上げられることがあるテーマである。
「正気なのは自分だけの少数派なので孤立し、多数派に攻撃されるだろう」
「何が正しいのか説得を試みはするが、不首尾に終わるだろう」
「狂人相手だと常識は通じず、正気の人は戸惑うことが多いだろう」
と言った意見が出された。
結局、状況の解決策はまとまらなかった。
今これらを読むと、私たちは現在の状況を予知していたかのように思うかもしれない。
否である。
当時私達二人は、今の新型コロナ禍、新型コロナワクチン禍がくるとは、まるでわかっていなかった。
予知して話をしていたのではないのだ。
ただ、その時「こんな話をしたいな」という思いで話していただけである。
表面意識では理解していなかったのだ。
だが、見えざる力が働いて私達に来る未来を教えようと霊感を与えたのかもしれない。
そういうことは、よくあるのだ。
しかし、その助力も虚しく、私たちは実際に状況が現れるまで、何もわからなかった。
あぁ、こういうところが凡庸なんだなぁ。
間抜けである。
まだまだ精進が足りないようである。