昨夜午後6時半、花火が揚がる音が聞こえてきた。
今頃、花火が揚がるのか?
そう言えば、この週末は隣の市では市民まつりが開かれているかもしれないな。
新型コロナ禍以降、例年の行事予定の殆どが中止されてきた。
三密になるお祭りは、ほぼ全滅だった。
私は、外へ出てお祭りの方角を見た。
我が家からは、隣の市で揚げられている花火が見ることができる。
地形その他の関係で、市内の花火はごく一部を除き見られないのだが、隣の市の花火は見えるのだ(苦笑)
市民まつりは、祭りの踊りや行列が主で、花火は揚がらないのが通例だった。
だが、見ている通り花火は揚がっている。
おそらく、新型コロナ禍で開けなかったお祭りで揚げるはずだった花火を揚げているのだろう。
花火の揚がり方のペースは、例年の倍以上の早さである。
隣の市では、古くから花火の製造が盛んである。
当地一帯は、江戸幕府の直轄領だったので、花火の製造が許されていた。
隣の市の花火製造は、歴史ある業種である。
この新型コロナ禍では、キャンセルが続き、花火業界は危機に瀕していた。
花火は作りおきができず、キャンセルされれば廃棄処分するしか無い。
今回の花火は、業界救済の意味もあるのだろう。
間をおかず連続して揚がり続ける花火は、壮麗だった。