これは先週末の土曜日の夜8時のことである。
遠くから花火が揚がる音が聞こえてきた。
花火?
お祭りは中止じゃないのか?
今は本来なら当地の夏祭りのシーズンである。
それも新型コロナの三密回避のためにいずれのお祭りも行事は中止となって
いる。
それなのに花火とは。
外を見てみる。
隣の市で花火が揚がっているのが見える。
例年のような派手さは微塵もなく、「形だけ揚げています」といった感じで
ある。
その花火も10分ほどで終わった。
短いな。
地味で短い。
通常の6分の1である。
後でわかったことであるが、当時一般の観客は花火見物に集まることが禁止
され、一部の関係者のみで神事が行われたそうだ。
そりゃそうだろうな。
花火見物は三密になるに決まっている。
それでも花火付きの神事を行えたのだから、良かったとも言えるかもしれない。
満足からは程遠くても、これが今の時節と諦めるしか無い。