ある集いに出席した。
今回も注目は皆の雑談である。
「昨日ね、4回目のコロナのワクチン接種でね。今まであったような倦怠感は無いんだけど、ここ(接種箇所)が3時間ほどしてから痛くなっててね。もう大変」
「今でも痛いのよ」
大変だと言いながらも、その声は嬉しそうである。
コロナワクチン接種後に顕著な精神的高揚感に満たされているようだ。
話しているのは地元の会社の元社長夫人である。
代が変わり今は引退したが、現役中は会社の経理を担当していた「頭の切れる」と評判の女性である。
言葉も態度も明瞭で人柄も明るい。
そんな人でも新型コロナワクチンを4回も何の疑いもなく打ってしまう。
あぁ、新型コロナワクチンに魅せられてしまったのであろう。
女性は他の女性出席者に4回目の接種予定を尋ねている。
聞かれた女性は、来週に受ける予定だそうだ。
ここにいる誰もがワクチン接種を当然のことと考えているようだ。
そんな中で非接種なのは私だけである。
私は黙っているので、未接種なのは誰も知らない。
私が非接種だと知ったら、どうなるだろうか?
集いから追い出されてしまうかもしれない。
それまでは、接種者たちの観察を続けようと考えている。