私は自分のことを「人を見る目がある」と思っていた。
だが、それは思い上がりであることが判明した。
それはSSさんのことである。
「SSって誰?」と思われるだろう。
そこは伏せることをお許し頂きたい。
誰でも知っている有名人、世界的にも著名人である。
だが、既に鬼籍に入っている。
私はそのSSさんのことを(きっと良い人だろう)と思っていた。
毀誉褒貶が激しい人であるが、根は善人だろうと思っていたのだ。
しかし、実態は違っていた。
悪人だったのだ。
有名人の場合、生前はその人自身が持つ名声や影響力により、当人に都合が悪いことは明るみに出ることは少ない。
だが、故人となり影響力が及ばなくなると、真実を訴える声が出始める。
私はそれらを読んだ。
まるっきり悪人である。
表向き良い人風に振る舞っていただけに、より悪質である。
あぁ~あ、私はそんなことも読み取れなかったのか。
恥ずかしい限りである。
直接面識があったのに読み間違えたのではないので、それほど落ち度はないのかもしれない。
それでも私としてはショックである。
こんな歳になっても、私は未だまだ未熟である。
気を取り直して修行再開である。