用事を済ますため自転車に乗って自宅を出発する。
雨上がりの晴天で気持ちが良い。
暑くもなく寒くもない、ちょうど良い陽気である。
隣の町内連合会の神社前に近づいた。
前にここを通った際、境内ではゲートボールをしているご老人が沢山いた。
その時、マスク着用の人は一人もいなかった。
さて、今回はどうだろう?
あぁ、やはり誰一人マスクをしていない。
「ワクチン接種したんだから、マスクは要らない」と思っているのだろう。
あるいはボスの様な人が「マスクはしなくて良い」とかお達しを出し、皆がそれに従っているのか?
いずれにせよ、現時点でのノーマスクは不穏である。
私は彼等の様子を眺めながら、ゆっくりと神社脇の道を走り去る。
「注意をしなかったのか?」と言う声もあるだろう。
注意しようとは思ったが、実行できなかった。
私は自転車を走らせる。
用事を済ませつつ、目的地を経由してなおも走る。
大きな公園に近づいた。
この公園でも以前私が通りかかった時に、ゲートボールが行われていた。
その時も、全員がノーマスクだった。
今日はどうか?
ゲートボールの球を打つ高音が聞こえている。
マスクは?
誰もしていない。
ここもか。
老人の多くは新型コロナワクチンを接種したので、もうマスクは必要ない、と考えているようだ。
これは当地だけに起きている特異な現象なんだろうか?
おそらく全国のゲートボール・プレイヤーがマスクはしていないのではないか?
2回接種済みなので大威張りなのかもしれない。
実に嘆かわしい。
私はここでも老人たちに注意はしなかった。
説明しても理解してもらえない可能性もある。
それでも説得するのがスジだろうという声もあるかもしれない。
そうかも知れないが、ネット上とは言えワクチン拒否を唱え狂人扱いされている私が何かを言う気にもなれない。
冷たいようだが、そういう気持ちなのである。