昨日知人から聞いた話である。
知人の知人Aさんは隣県のB市へクルマで通勤していた。
隣県住民の一部が県境に看板を立てた。
「他県のナンバーのクルマ、お断り」
県境の道路脇にいくつも立てられた。
新型コロナウィルス感染拡大の折、ウィルスの流入阻止を謀ったのだ。
自警の一種のようなつもりらしい。
これだけにとどまらなかった。
連中はB市の駐車場に停めてある他県ナンバーのクルマを次々に襲撃し破壊した。
その犯人はすぐに捕まった。
だが、同様の事例が跡を絶たなかった。
Aさんは今でもまた被害に遭うのでは?と危惧しているそうだ。
う~ん、ある種の無法地帯である。
このB市は大きな地方都市である。
県庁所在地よりも規模は大きい。
そこで起こっている犯罪である。
コロナ禍で弱いオツムの持ち主たちが、暴走をしているようである。
では、県境の当県側では「他県ナンバーお断り」といった看板を立てる動きはあるのか?
一切無い。
隣接している地域であっても、住民の気性はまるで異なっているようだ。
これは面白いなぁ。
県境から住民のキャラクターが切り替わるようにも見える。
それにしても隣県がそんな短絡的なアホ思考に走る人間が多いとはなぁ。
当県は平和的、理性的なバランスが取れているらしい。
それは嬉しい発見であった。
コロナ禍の長期的な心理的抑圧により、隠されてきた人間性が表に出てきているようだ。
「困った時にその人の真の人間性が顕になる」という説は当たっているようだ。
実に興味深い。