この日の集いでは手術を控えているTさんの他にも気になる方がおられた。
先日のスポーツの日に、隣県でこの集いに関連する大きな催しがあった。
年配のYさんは、その催しに出席したかったのだが、「アクシデントがあって」行けなかったと話した。
「どんなアクシデントだったのか?」と他の出席者が尋ねても言葉を濁して答えてくれない。
事故等では無さそうなのだが、少し気になる。
集いが終わり、解散の時間になった。
玄関先で、TさんとYさんが話しているのが聞こえてきた。
「Yさん、さっきのアクシデントって何ですか?」
この問いにYさんは次のように答えた。
「催しに出席するつもりでクルマで家を出たのだけれど、途中で道がわからなくなってしまい、仕方なく引き返したんです。運転していてボーっとなっていたみたいで、何かわからなくなっちゃって。こんなこと、今までなったことないんだけれど」
聞き耳を立てていた私は(これはただ事はではないな))と思った。
催しの会場は隣県ではあるが、わかりやすい場所にある。
それにYさんは、そこへこれまで過去50年の間に何十回と行っている。
それなのに、行き方を忘れてしまったのだ。
これは認知症に違いない。
Yさんもまた新型コロナワクチン接種者である。
ワクチンが認知症を引き起こすことは、世界中から報告されている。
Yさんは認知症では?と感じているのは私だけであろう。
話を聞き出したTさんも、気づいていないようだ。
他の皆さんも同様である。
案外、皆さん鈍いのだ。
Yさんの動向も目が離せなくなった。