夜7時、お隣のNさんが来られた。
「ちょっと作りすぎちゃったんだけれど、食べる?」
そう言って炊き込みご飯を手渡してくれた。
炊きたてでとても熱い。
Nさんは時々こうしておすそ分けを持ってきてくださる。
「作りすぎた」というのはおそらく真実ではないだろう。
最初から私に寄越すつもりで作ったに違いない。
受け手側の心理的負担を配慮して、そういう言い方をしているのであろう。
私は有り難く受け取った。
おいしい。
料理が上手だなぁ。
濃い味付けが多い市販品とは異なる品の良い味である。
Nさんは母上から料理を教わる機会は無かった。
自分で研鑽を重ねて身につけたのであろう。
こうしていただくものは、どれも美味しい。
今回も最高のごちそうだった。
有り難いことである。