我が家の庭は雑草が主流であるが、中にはそうでもないものもある。
名前が分かればネットで調べるが、そうでなければ名前不明のままである。
その名前がわからない草で、恐ろしく生命力が強いものがある。
何も手入れをしていないのに生き生きとしている。
触手のようなものを伸ばし、よそに分身を植えようとする。
そこらの雑草よりも逞しい。
あまりに増えすぎたので、私はそれらの95%以上を引っこ抜いた。
本当は全部抜いてしまおうとしたが、思いとどまった。
先日お隣のKさん宅の玄関先の鉢植えに我が家の名前不明が鉢植えになって置
かれているではないか!
えぇ~、これって価値あるものなのか?
私は今日、その草の名前を教えてもらおうとKさん宅を訪ねた。
奥さんは不在で旦那さんが出て来られた。
「えぇ~とねぇ~、それはねぇ、ちょっとど忘れした。家内なら知っていると
思うけど」
そうですか。
ではまた日を改めて伺います。
それから数分後、Kさんの旦那さんが我が家に来られた。
「あれはねえ、”オリヅルラン”だよ」
あぁ、そうなんですね。
わざわざどうもすみません。
そうか、オリヅルランと言うのか。
こうして教えに来てくれるのだからKさんは親切な人である。
名前がわかると、雑草扱いはし難いな。
さて、どうしようか?