我が家ではオリヅルランは雑草扱いである。
何も手入れをしていないにも関わらず枯れることもなく、その勢いは増すばか
りである。
周辺に勢力範囲を次々と広げていく。
子から孫へと増え続ける。
こうなると有り難みがない。
一箇所にこじんまりと生えていれば品もある。
希少性が品を感じさせるのだろう。
人間の感覚などいい加減なものだ。
だが、多過ぎると何も思わなくなる。
珍しくも何とも無い。
生えているだけ邪魔に思えてくる。
こうして我が家ではオリヅルランは雑草扱いとなっている。
数が少なければ高級感もあるが、多いと安物にしか思えなくなる。
物事の価値観に絶対性など無いことがよくわかる。
私はそれらのオリヅルランに対して大粛清を行った。
今では2株しか残っていない。
あぁ、でもこれも時間が経てば増えていくんだろうな。
持て余すなぁ。