NHK-FM"歌謡スクランブル”でちあきなおみの特集だった。
1時間30分にわたってちあきなおみの曲だけが紹介された。
うまいなぁ~。
最高レベルの歌唱力がある。
この人に匹敵するのは他には美空ひばりくらいのものだろう。
だが、聴いていて違和感を感じ始めた。
歌詞が暗い、寂しい、悲しい曲が多い。
殆どの曲がそうだった。
たまたまこの番組用に選曲されたのが、そういう曲だったのか?
あるいは、ちあきなおみの曲は元々そういう曲が多いのか?
身につまされたり、救いようがない歌詞ばかりに感じる。
これがちあきなおみの世界なのか?
続けて聴くのは、なかなか忍耐力が要るなぁ。
ちあきなおみは、演歌からポップスまで守備範囲が広い。
そのいずれもが暗いか、寂しいか、悲しいか、である。
演歌の曲の歌詞が暗いのはわかるが、ポップス系の曲の歌詞も暗い。
こういう歌詞ばかりの曲だと、ちあきなおみさんが歌手引退を決意されたの
もわかるなぁ。
気持ちを込めて歌えば歌うほど、歌詞に自分が影響されてしまうのではなか
ろうか?
千晶直巳さんの引退の理由はそんな簡単なものではないのだろう。
だが、少しは作品の問題もあるのでは?と推測する。
いずれにせよ、その歌唱力は不滅である。
これで、もっと明るい曲がたくさんあればなぁ、と思った。