私はNHK-FM”名演奏ライブラリー”を聴いてした。
今日取り上げられる演奏家はアーロン・ローザンドというヴァイオリニストらしい。
初めて聞く名前だなぁ。
活字で読んだこともない。
一度でも聞いたり読んだりすれば、少しは記憶に残っていそうなものだが、いくら頭を捻っても出てこない。
私にとって完全な初遭遇であろう。
演奏が始まる。
おぉ、これは良いなぁ。
美音で優雅に奏でられていく。
実に素晴らしい。
どうして、このヴァイオリニストを今まで知らなかったのだろうか?
ネットで検索してみる。
アーロン・ローザンドについて書かれた記事が日本語では殆ど無い。
日本のクラシック音楽業界では、ほぼ無視されてきたようだ。
えぇ~、どうしてだぁ~?
どうなっているんだぁ?
まぁ、我々日本人は意外と鈍い一面もあるからなぁ。
聞き逃してそれっきり、ということになっていたのではなかろうか。
忖度と同調圧力の国民性が、ローザンドの存在を忘れ去ってしまっていたの
であろう
ローザンドはヴァイオリン演奏の名教師として米国では広く知られた人だっ
たそうだ。
一方こちら日本では、知る人ぞ知るヴァイオリニストという扱いだった。
まぁ、この世はそういうものだろう。
偉大な才能が正当に評価され讃えれるとは限らない。
私としては大ヴァイオリニストを知ることが出来て、とても意義ある放送だ
った。
私のフェイバリット・ヴァイオリニストが一人増えた。
目出度いことである。
Aaron Rosand plays the Bach Chaconne from "An Evening at Bel Eden"