葬祭業者との商談の中で使ってはいけない言葉がある。
「一般的にはどれくらいですか?」
「皆さんはどのあたりを選びますか?」
普段見たこともない葬儀カタログを見せられたら、戸惑う。
普通はどれくらいか?と尋ねたくなる気持ちはわかる。
世間的に突出せず普通レベルに合わせようとする心情である。
だが、決して発してはいけない。
葬儀業者の思う壺だ。
最初からそうした心理を踏まえ、お客が真ん中あたりを選ぶように予め設定
されているのだ。
葬儀カタログは元々ボッタクリである。
普通もしくは中間に位置する商品でも、十分高い。
ここは、迷わず最低価格ランクのものを選ぶべきである。
「貧相に見えはしないか?」
そんな危惧は不要である。
葬儀業者が用意するもので、葬儀の荘厳さは左右されない。
盛大に見えるか否かは参列者数と供花の数である。
~続く~