葬祭業者は言葉巧みに勧めてくる。
各商品は何ランクかに分けられていて、それぞれを比較させ検討させる。
すると、どうしても真ん中位を選びがちになる。
これが業者の狙いである。
一番下のランクを選び難い。
通常の商品選択であれば、それも良かろう。
だが、これは葬儀のメニューである。
高いものを選ぶ必要は無い。
通夜・告別式は数時間のだけのことである。
あっという間に終わってしまうのだ。
それに参列者が見て、「ほぉ、立派だね」等とは言ってはくれないし、思わ
れもしない。
選択する場合は、最低ランクで十分である。
(それだと貧相に見えはしないか?)と言う心配は無用である。
葬儀で盛大に見えるか、立派に感じるかは、葬儀場の祭壇、飾り付け等で
はない。
そんなものの影響力は微々たるものである。
葬祭業者が及ぼす力などごく限定的である。
盛大に行われるか否かは、参列者の数と生花の数である。
この数は、葬祭業者ではコントロールできない。
葬祭業者に支払う金額が多くなっても、盛大な感じは出せないのだ。
だが、葬祭業者は、そうした当たり前のことを忘れさせ、セールストークで
高額な商品を勧めてくる。
それが意義あることだと思わせようとする。
要注意である。
~続く~