祭壇・飾り付けは使い回しの中古品を使われる。
では、消耗品はどうなのか?
葬儀の消耗品と言えば、棺である。
気をつけて欲しい。
業者はカタログを見せ棺の種類を選ばせる。
棺のランクはいくつかに分けられている。
上等な棺は彫刻など細工が多く作りが派手である。
当然価格も高い。
ランクが下がるに従い装飾が減る。
一番下のランクは蓋がついた細長い箱となる。
業者は、高い方を勧めてくる。
カタログの写真を見れば、高ランクの棺の方が立派に見える。
低ランクの棺は貧相に感じるかも知れない。
だが、気をつけて欲しい。
棺は数時間後には、焼かれて灰になるのだ。
そんなものに沢山のお金を使う必要はあるのか?
無い。
棺がいくら豪華でも参列者は、そんな装飾を見てはいない。
「棺が立派だね」などと話すこともない。
中には亡くなったばかりの遺体が寝ている。
極めて非日常的な状況である。
棺の体裁などに気が向くことは決して無いのだ。
だが、業者は高い棺を勧めてくる。
セールストークは巧みで断りにくい雰囲気を出してくる。
執拗ですらある。
冷静さを保ち冷めた目で見ることだ。
棺は一番安いもので十分だ。
高価格なら機能性に勝るということはない。
それらはただの飾りである。
ほんの数時間だけの人目に付くわけがないものである。
意味が無いのだ。
無駄な出費をすることはない。
気をつけましょう。
~続く~