不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

喪主になったら ⑥ 棺の選択に注意!

 祭壇・飾り付けは使い回しの中古品を使われる。

 では、消耗品はどうなのか?

 葬儀の消耗品と言えば、棺である。

 気をつけて欲しい。

 業者はカタログを見せ棺の種類を選ばせる。

 棺のランクはいくつかに分けられている。

 上等な棺は彫刻など細工が多く作りが派手である。

 当然価格も高い。

 ランクが下がるに従い装飾が減る。

 一番下のランクは蓋がついた細長い箱となる。

 業者は、高い方を勧めてくる。

 カタログの写真を見れば、高ランクの棺の方が立派に見える。

 低ランクの棺は貧相に感じるかも知れない。

 だが、気をつけて欲しい。

 棺は数時間後には、焼かれて灰になるのだ。

 そんなものに沢山のお金を使う必要はあるのか?

 無い。

 棺がいくら豪華でも参列者は、そんな装飾を見てはいない。

 「棺が立派だね」などと話すこともない。

 中には亡くなったばかりの遺体が寝ている。

 極めて非日常的な状況である。

 棺の体裁などに気が向くことは決して無いのだ。

 だが、業者は高い棺を勧めてくる。

 セールストークは巧みで断りにくい雰囲気を出してくる。

 執拗ですらある。

 冷静さを保ち冷めた目で見ることだ。

 棺は一番安いもので十分だ。

 高価格なら機能性に勝るということはない。

 それらはただの飾りである。

 ほんの数時間だけの人目に付くわけがないものである。

 意味が無いのだ。

 無駄な出費をすることはない。

 気をつけましょう。

 

 ~続く~