自転車で氏神様の前を通りかかる。
立派な氏子なら”前を通りかかったら参拝する”のであろうが、私は生憎
できの悪い氏子である。
自転車で走るながら境内の様子を見て、そのまま素通りということが多
い。
この日も氏神様を見る。
あぁ門松が出ている。
そう言えばそんな時期である。
鳥居の柱のもとに緑が目立つ門松が設置されている。
まだ完成品ではない。
細かい飾り付けはまだ無い。
鉢植えの部分が透明なビニールに覆われている。
氏神様の門松は徐々に日をかけて組み立てられていく。
完成は大晦日で、それまでに少しずつ装飾が増えていく。
この門松は普段の地味なお祀りの様子を超えた立派なものである。
「正月くらいは良いものを」ということなのか?
氏子としては悪い気はしないなぁ。
そうした気持ちを汲んでいるのか、それとも単に昔からの伝統だからな
のか。
氏神様に門松登場で正月もすぐそこである。