不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

景品の図書券が届いた。

 これも書きそびれていたことである。
 数日前、自動販売機専業のお米屋さんから
景品が送られてきた。
 この店では、領収書の端に四角くポイントが
印刷されている。
 お客はそれを切り取り集める。
 ポイントが貯まれば商品に同封されている台
紙に貼る。
 そして、それを自動販売機の横に設置してあ
る郵便受けに投入する。
 店は、台紙を回収し、お客の自宅へ希望の
景品を郵送する。
 何とアナログなシステムだろう。
 懐かしき昭和の暮らしの一こまのようだ。
 このような手法は、このデジタル時代に珍しい
と思う。
 だが、これは極めてわかりやすく、省エネ・省
経費でもある。
 それにお米を買うお客の皆がパソコンに馴染
んでいるわけではない。
 家にネットに繋がったパソコンがあったとしても、
それは他の家人がすることで私は知らない、使
わない、と言う人もおられると思う。
 だが、この方法なら誰でも参加できる。
 仕組みも極めてわかりやすい。
 お客は郵便受けに入れるのだから郵送費の
負担もない。
 店では毎日商品の補充・入れ替えをしている
ようだから、24時間以内には台紙は回収される。
 その景品は全国共通百貨店商品券か図書券
(カード)のいずれかを選ぶことが出来る。
 景品といっても限りなくキャッシュバックに近い。
 これは嬉しい。
 お客の気持ちを察しているなぁ、と思う。
 それに商品券か図書券なら、嵩張らないので
普通郵便の封書で送ることが出来るので送料も
最低限である。
 私は図書券で申し込んだ。
 郵便受けに台紙を入れた日から数日たったあ
る日、お米屋さんから封書が届いた。
 いつもの自分の店で店名その他を印刷した封
筒である。
 ちょっと垢抜けないが、これはこれでインパク
がある。
 中には、やはり店で印刷された挨拶状と図書
券が入っていた。
 挨拶状はいかにもパソコン・ソフトの書式とデ
ザインを使いました、というものだった。
 余計なところに気をつかわない店の姿勢が窺
われるような書面だ。
 型通りの挨拶あと、次のように記されてあった。
「何かお気づきの点がございましたら、備え付け
のポストにてご連絡ください」
 ハハハハ、やっぱり郵便受けで連絡を取ろう
としている。
 そうすれば、電話代もかからない。
 封書や挨拶状にも電話番号は載っている。
 だが、そうではなく郵便受けでのコミュニケー
ションを希望している。
 こういうあたりが、実に面白い。
 効率を最大限考慮した古くさい手法、これは
見事だと思う。
 そして、その削減した分が価格に反映されて
いる。
 通常価格がスーパーなどの特売価格よりも
安いのだ。
 これはちょっとした驚きである。
 売り出し期間中は、そこからさらに値引きされ
る。
 お客の気持ちをよくわかっている。
 私にとって図書券のプレゼントは限りなく嬉しい
ものである。
 またポイントを貯めようという気になる。
 私は術中にはまっているようだ。