私は会場に着いた。
すでに多くの参加者が着席しておられる。
私も空いた席に座る。
あぁ、良かった。
出てみたいと思ってはいたが、時刻が時刻である。
開始が朝7時というのは私には早すぎる。
それも元日の朝である。
寒くて布団から出られない。
初日の出を拝むと言う立派なことは私はこれまで殆どしてこなかった。
日の出は、年中いつでも同じだとか思ってしまう。
何より冬の朝の寒さに逆らうだけのガッツが無いのだ。
だが、今回は何故が起きることが出た。
これは小さいながら奇跡的なことである。
行事が始まる。
厳かな空気が広がり始める。
行事は30分ほどで終わった。
出てよかったなぁ。
その後は、出席者にぜんざいが振る舞われた。
私はこれが目当てでもあったのだ。
おいしい。
生きかえるなぁ。
動く死体だった私に命が吹き込まれていく。
こうして私の2020年は始まった。
始め良ければということであれば、今年は良い年になるであろう。