覆いの紺色の布の各辺の端を9人の男性が引っ張って
いる。
布の下に隠れていない。
布をいっぱいに広げて目の高さで持つ。
そのまま大きな動きで境内を舞う。
子供を見つけると追いかける。
動きは早い。
足が18本もあるとは思えない身のこなしである。
逃げる子供にすぐに追いつき頭を噛む。
「パコン」という音が境内の上空に舞い上がる。
獅子頭は赤ではない。
茶色である。
ココアパウダーのような茶色である。
これは珍しいのではなかろうか。
本物のライオンは茶色である。
それに即しているのだろうか?
大昔からこの色だったのか?
こうした色付けは、伝統厳守であろう。
となると昔から茶色だったと思われる。
多いの布つまり獅子の胴体が紺で、獅子頭が茶色である。
う~ん、なかなか興味深い。
~続く~