これから何か行われるようだ。
一団が二手に分かれる。
その片方が大きな布を被った。
紺と緑の中間のような濃い色の布である。
獅子頭が先頭に現れた。
金色の獅子頭である。
獅子だ。
これは大勢だな。
十数人の獅子である。
足がたくさんある。
獅子頭は普通サイズなので小顔の獅子となる。
獅子は鳥居前のスペースで動き始めた。
うまく調子をとって動いている。
足取りが乱れることがない。
これは相当練習しているだろうな。
布をかぶって外の様子が見えない中での動きである。
動くタイミングや方向を予め決めてあるのだろう。
見事な様式美である。
~続く~