いる。
台車には光沢のある紫紺の布で覆われている。
側部中央に神社の紋章らしき印が金色で描かれてい
る。
その上にお神輿が載せられている。
まだ作られて新しいようだ。
全体にピカピカで新品感がある。
本当に新しくてそう見えるのか、厳重に保管されている
ために経年劣化が起きていないのかもしれない。
金装飾された部分が陽光を反射している。
木の部分も日に焼けた様子もない。
大切にされているようだ。
このお神輿は、担いで練り歩くことはせず、台車に載っ
たまま行列に加わるようだ。
一方、当町内にはお神輿が無い。
昔から無い。
江戸時代にはあったのか?
その頃にも無かったようだ。
それ以前にも当町内にはお神輿は無かったようだ。
何故なのか、わからない。
そういう伝統なのだろう。
~続く~