不二家憩希のブログ

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蘇民将来の神社に行った。その⑦

 この神社には大きな拝殿が3つ並んでいる。
 その向かって左前に祭り装束の人たちが、ざっくり
と並んでいる。
 裃の人や紋付羽織袴の人、黄緑色の衣装や朱色
の衣装もある。
 当町内の祭り衣装とは、色合いやデザインが微妙
に違うなぁ。
 これも地域色による違いということなのだろうか。
 子供の巫女さんが5人ほどいる。 
 扮しているのは小学生であろう。
 三年生か四年生くらいだろうか。
 白粉を塗り濃い目の化粧である。
 ここは、女の子が参加しているのか。
 当町内では、基本的に女性はお祭り行事からは排
除されている。
 排除と言うときついニュアンスがあるが、実際そう
なのだ。
 山車の背後で三味線を弾く女性が一人だけ参加す
るが、この人は例外なのだろう。
 お祭りの表舞台には出てこずに演奏の調べだけが
流れる。
 他には女性は一人もいない。
 女の子の巫女さんもいない。
 女性差別と言われるかもしれないが、それが伝統
なのだ。
 そこに異を唱えて「出たい」と申し出る人は、一人も
いない。
 町内のいわゆる無言の圧力で抑えているわけでは
ない。
 そういう空気の土地なのだ。

 ~続く~