停電から復帰した午後10時30分過ぎには風速36メ
ートルになった。
台風のピークが過ぎるまで待機して様子を観察しようと
していた私にとって36メートルは大きな数値だった。
寝室の様子はどうだろう?
私は見に行く。
雨漏りが始まっていた。
あぁ~、とうとう来たか。
私は落ちてくる雨水を受ける器を取りに行く。
下に新聞紙を敷いてその上に器を置く。
我が家が雨漏りをするのは、これで2回目だ。
(もう一生無いかもしれない)と思っていた雨漏りが、想
定以上のペースで起こった。
落ちてくる雨水は大した量ではない。
全体で20ccほどである。
それでも雨水は雨水である。
嫌な気分である。
この場を離れるわけにはいかないな。
そう思っていると、突然電気が消えた。
再度の停電である。
この停電は、想定以上に長く続くこととなった。
~続く~