２時ジャストに寝て４時に起きる。
きっかり２時間眠っていたことになる。
それでも十分眠った感じだった。
ひょっとしたら私の本来の睡眠時間はこれくらいなの
かもしれない。
それがいつもは、その何倍もの時間を寝ているという
ことになる。
雨風は完全に止んでいた。
私は雨戸を開けた。
薄明るい。
ちぎれたような黒い雲がいくつか浮かんでいる。
外をざっと見渡す。
とりあえず大きな飛来物は無いように見える。
私は雨漏りがした寝室の片付けに取り掛かった。
幸いにも被害は小さかった。
早めに気がついたためであろう。
窓を開け空気を入れる。
作業が終わるとまた対策室で座る。
停電中なのでやりたいことがあっても出来ない。
座って外を眺める。
少しずつ明るくなっている。
こんなふうに日の出の前から起床しているのは、何年
ぶりだろうか。
そして何もしない。
これはこれで贅沢な時間の使い方である。
私は再度電力会社に電話をしてみることにした。
現状はどうなっているのか知りたくなったのだ。
このときの電話は早くつながった。
問い合わせの電話の数が減ってきているのかもしれな
い。
電力会社の担当者は「まだ原因すらわかっていません」
と言う。
そうですか。
原因を素人の私が知ったところで、どうなるわけでもない
のだが、少しでも状況が知りたい。
後でご近所さんとの話の種にもなる。
新情報無しという情報を入手したということになる。
電話を置いて、また座る。
瞑想し放題である。
～続く～
