不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「レミングの集団自殺」は嘘だった。

 私たちは多くの迷信・誤謬の中に生きている。
 「レミングの集団入水自殺」もその一つである。
 レミングとはげっ歯類に属する野ネズミの一種である。
 このレミングが集団で海に飛び込んで自殺する、という
話は科学的事実として認識されてきた。
 だが、これは完全な誤りなのだそうだ。
 この迷信は1958年のディズニーのドキュメンタリー映
画「白い荒野」に由来する。
 白い荒野は自然で起きる様々ななことをクローズアップ
したオムニバス形式の作品である。
 「砂漠は生きている」「滅びゆく大草原」といった作品と
同じ”自然の冒険”シリーズの中の一作である。
 制作に3年をかけ、第一線の動物カメラマンを使って作
られた作品とされている。
 この映画の中のエピソードの一つがレミングの集団入
水自殺である。
 レミングが大集団を作り、一斉に海に向けて身投げする。
 この模様は映像として撮影されており、ナレーションと共
に紹介されている。
 この映画により「レミングは集団入水自殺をする」という
認識が世界中に広まった。
 しかし、この集団入水自殺は偽造されたものだった。
 海に飛び込むレミングたちは、実際には映画スタッフに
より海に投げ込まれていたのだ。
 意図的なカメラアングルと巧妙なフィルム編集により、こ
の映像は真実味を帯びさせられた。
 映像上の迫力増すために、イヌイットの子どもたちから
多数レミングを買い集め「自殺する」レミングを手配した
のだった。
 この映画のナレーターを務めているのはディズニーで
脚本家として活躍したウィンストン・ヒブラーだった。

 あぁ、知らなかった。
 このレミングの集団湧水自殺は有名な事実として知ら
れており、私はいろいろな本や図鑑で読んだことがある。
 一冊だけの本ならともかく、複数の異なる本に記されて
いれば本当だと思ってしまう。
 自然の不思議現象として広く知られている。
 ディズニー、悪質だなぁ。
 けしからん!