不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その35

 1967年のピーター・フォーク2本目の映画出演は、
”Too Many Thieves 泥棒がいっぱい”だった。
 この作品は、フォークのこの時点における唯一の
テレビのレギュラー番組の”オブライアンの裁判”を
映画化したものである。
 この番組は放送中は、裏番組に”0011ナポレオン・
ソロ”という強力なライバルがあり、放送開始半年で
打ち切りという苦渋を飲んでいる。
 だが、そうした番組がこうして劇場映画化されると
いうことは、それなりに高い支持を得ていたものと思
われる。
 また、俳優陣やキャラクター設定が秀逸なのだろう。
 フォーク自身も、この番組に強い愛着を抱いていた
ことを後年のインタビューで語っている。
 ストーリーをネタバレにならないように簡単に記して
おく。
 別れた女房ケティと縒りを戻して再婚旅行に出かけ
ようとしていた弁護士ダニエル・オブライアンの元に仕
事の依頼が入った。
 マケドニア共和国の国宝が、女を含む4人組に奪われ、
ニューヨークのマケドニア共和国総領事館に、国宝
と引き換えに50万ドルを要求する文書が送り付けられた。
 オブライアンは、領事館勤務の友人のジョージから、
この件の処理を無理やり押しつけられてしまった・・・
 映画版も、テレビ版とほぼ同じキャストで、映画用に
何人もの俳優が投入されている。
 主役のオブライアン弁護士は、ピーター・フォークである。
 フォークの初の映画主演作なのである。
 俳優デビューから11年、映像デビューから10年目の
ことである。
 彼を助ける別れた妻にジョアンナ・バーンズ、女泥棒に
ブリット・エクランドが扮している。
 この映画では、コロンボの一種の前兆が見られる。
 フォークは、この作品でレインコートを着ている。
 コロンボの時ほど皺が入っていないものの、レインコー
ト着用なのだ。
 また、コロンボと同じような犯人を追い詰める囲い込む
ような話し方をしている。
 この映画は日本でも公開されており、”刑事コロンボ
の放送が始まった時、「あぁ、あのオブライアン弁護士
の俳優か!」と思った人が多くいたそうだ。
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 ~続く~