い。
実年齢よりも若く見える=素晴らしい、である。
これは日本文化の特徴でもある。
外国では賢者を絵で表す際は、髭を生やした老人とし
て描かれる。
老賢者である。
神も同様である。
髭を生やした老人というイメージを持たれている。
これは、西洋だけでなく中国も同じである。
だが、ここ日本では若く見えるということが好まれる。
賢者にしろ神にしろ、髭は綺麗に剃るか整えられてい
る。
外国のように伸び放題の姿ではない。
男性はこうなのだから、女性はなおさらである。
年をとると価値が無くなると信じているかのようである。
見た目の若さを保とうと必死である。
年相応の容貌という考え方は、少数派である。
「若い」が褒め言葉として機能している。
これらはいずれも見た目である。
いわゆる中身は関係ない。
皮一枚の問題なのだ。
日本も案外虚栄に満ちた国なのだと再認識させられる。