不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

雷音。

 夜10時、私は寝床の中である。
 遠くからゴロゴロと聞こえてくる。
 音だけだと、お祭りの号砲のようにも聞こえる。
 音量がちょうどそのくらいなのだ。
 だが、これは雷の音である。
 これくらいの音だと、そんなに近くはないな。
 雨が降ってくる。
 これで蒸し暑さが治まるか。
 雷音は続く。
 現代人の私は、これが雷で空気中の電気が~といった
仕組みはわかっている。
 だが、昔の人はさぞ怖かったであろう。
 何しろ突然天空から大音量がするのだ。
 加えて稲光である。
 大音と稲光が時間差で来る。
 (一体何事?)(これは何?)と不安になったことだろう。
 怖くて仕方なかったかもしれない。
 今は科学的解明が私たちにも知れ渡り、恐怖心も多い
に薄らいだ。
 私は、雷の音を聞く度に大昔の人たちの気持ちを思い
浮かべる。