がないという旨を記した。
これらの注意情報は、現実には機能しないのだ。
「○○県東部に竜巻注意情報が出されました」と放送さ
れる。
何だ、このおざっぱなくくりは。
竜巻は曽於中心部においては激烈な破壊力を有して
いるが、その範囲は極めて小さい。
大きな猛烈な竜巻でも、本当に危険なのは中心からの
半径5~10メートルまでである。
この圏内では猛烈な台風を軽く超える破壊力がある。
クルマが宙に舞い上がり一回転する。
そのような台風は、日本には無い。
20メートルでもかなり強烈であるが、クルマが空中に
持ち上げられるほどではない。
飛んできた物体によって建物等のガラスが割れたり、
建物壁面が破損する程度である。
看板がもげて、飛んでいってしまう。
それではそれ以上の半径だと影響はないかと言えば
そうではない。
200メートルくらいまでは、猛烈な台風の暴風圏に入
っている程度の極めて強い風は吹く。
しかし、竜巻は移動速度が速い。
50キロ以上の速度で動く。
一箇所に停滞することがないのだ。
そのため破壊力の影響も小さくなる。
竜巻が台風よりマシなのは全体の規模が小さいことと、
移動速度が速いことである。