注意情報が入ることがある。
東京からではなく地元のNHKからである。
良い音楽に聞き入っている時にこれをやられると、ム
ッとしてしまう。
アナウンサーが注意報を読み上げる。
「頑丈な建物に避難して下さい」
得意気である。
NHKとしては、公共放送としての使命だ、と考えてい
るのであろう。
だが、これはほとんど意味がない。
竜巻は、来たら逃げられない。
また仮に来ても、直接その影響が及び被害が発生す
るのは、竜巻の中心から半径20メートル以内までであ
る。
20メートルを超えると、実害は無い。
台風直撃並みの強風ではあるが、建物が破損するま
でのことはない。
恐ろしいのは半径20メートル以内である。
特に半径10メートル圏は脅威である。
屋根が剥がれ、電柱が倒れる。
クルマが宙に浮き、飛ばされる。
10メートルを超えると、破壊力は建物の看板が飛ぶ
程度にまで落ちる。
今の気象庁には、竜巻の発生場所をそこまでピンポ
イントで予測できる技術は無い。
「竜巻注意情報」として放送を中断してまで告知しても
機能しないのだ。
な。
私は竜巻の直撃を受けたことがある。
データでしか知らない学者の分析よりも、竜巻の威力
を体験している。
NHKは、意味のない煽るような注意情報の告知はや
めてほしい。