不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

子役時代の増山江威子。

 昨日の増山江威子さんへのインタビューの続きを聞き書きする。
 「3人の姉たちは舞台活動などには全然あんまり興味が無くて、
姉たちは「普通の人」です(笑)
 父が謡をやってまして、観世流の、趣味でですよ、結構入り込んで
いたんで木曜日ごとにお弟子さんをとっていたような気がします。
 だから、そういう感じは父ですね。水道橋の能楽堂に父が出てい
た。
でも子供だったんで、謡が興味があるとかじゃないけど、「アッ、
台ってこういうもんなんだな」という凄く刺激になったかな、と言う
気がありますね。
 (人見知りに対する克服は)全然できました。
 みんなこう凄くフランクに接してくださったんで。
 麻生さんが凄く可愛がってくださって、普段のお話が訓練みたい
にお話をしてくださって自然にこう。
 でも今だって別に得意じゃないです(笑)
 NHKの生放送で「婦人の時間」で子供の役で行きました。
 生放送をやっていたんで度胸はついたと思いますけど。
 ドキドキして上がっちゃってというのは無かったかな、って思いま
けど。
 なんでも生でしたよ、テレビでも。
 主役の人しかレシーバーが無かったんです。
 だから前の日にリハーサルをやりましてね、吹き替えですよ、全
きを台本に書き込んでオフのシーンとかありますよね、だから
そんなんで結構大変だったです。
 だからそういうところを乗り超えてきたんで、少々のことには動じ
ないというか(小笑)」

 聞き書きここまで

 増山さんの女優としての環境的な影響は父親からのもののよう
だ。
 能が趣味で弟子もいて教えていたとは本格的である。
 児童劇団に入り、ゆっくり話す事の克服は簡単に達成できた
 これは麻生美代子さんとの関りが大きかったようだ。
 麻生さんは「サザエさん」の磯野フネ役、「和風総本家」のナレータ
ーなどでお馴染みの女優である。
 この方は仕事の有能さに加えてその人柄も皆に尊敬されてい
る人のようだ。
 その人柄は声に出ている。
 落ち着いた和風な声である。
 意地悪な人ではあの声は出ないであろう。