私は家に帰った。
健診の結果を見てみる。
測定は医院であるが、県の公式の書類扱いのようだ。
なるほどなぁ。
他の数値はどうだろう。
身長はどうなっただろうか。
私の身長はは長いこと174.1㎝であった。
それが一昨年の計測時には、173.3cmになっていた。
縮んだのである。
これには、ほんの少しがっかりだった。
私は、まだ縮むような年齢ではない。
そう思っていた。
否、ひょっとしたら今頃が縮み始めの年齢かもしれない。
そして縮んだのが8ミリである。
ほぼ1センチである。
そんなに縮むものなのか。
2年で8ミリ縮んだとして、この先はどうなるのか?
縮小が続くのだろうか?
コンスタントに縮みゆく肉体。
何年かしたらゼロになってしまうのではないか?
う~ん、それはそれで面白いなぁ。
私は意外と呑気である。
痛みを伴わない肉体の変容は、大目に見る。
肉体に過度な期待をかけない。
この肉体は、強制収容所、しかも独房である。
所詮そんなものなのだ。
~続く~