夜7時前、町内のお祭りの説明会に出かけた。
ある役割をあてがわれてしまったのだ。
私としては本心ではお祭りには参加したくはない。
何と言っても面倒だからだ。
私はこのお祭りに対して特別な思い入れは無い。
参加はもとより、お祭り見物自体を殆どしてこなかっ
た。
最初から最後まで見たことは一度も無い。
一部分だけを30分ほど見たことがあるだけである。
それも、これまで1~2回しかない。
「子供の頃から見てきて、懐かしいとか楽しいとか思
わないのか?」と言われるかもしれない。
あいにく私にはそう言った感情は極めて希薄である。
過ぎ去った過去は、おぼろげな風景でしかない。
そんなものをいつまでも見つめていたいとは思わない。
また、お祭りに駆り出されるとなるといろいろと拘束さ
れる。
今回のような説明会などにも出なければならない。
気が進まないが、行かざるを得ない。
了承限りした限り出ないわけには行かない。
私は、6時45分に家を出た。
~続く~