不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

虫は冬眠をしていたのか?

 今日は二十四節気啓蟄である。
 当ブログでは偉そうに解説して記事にしているが、
調べながら再確認と平行しての記述の部分もあるの
で誤りがあればご指摘いただきたい。
 啓蟄は他の節気と同じく、本日3月6日を指す場合と、
6日から次の節気である春分までの期間を指す場合
の2種類の使われ方がある。
 冬眠していた虫が地中から起き始め、穴から出てく
る頃、という意味だそうだ。
 小学校の頃、学校の先生が「今日は啓蟄で・・・」と
その意味を説明を始めた。
 私はそれを聞いて(虫は冬眠はしないだろう。冬に入
ると低温によりみんな死んじゃうだろう)と思っていた。
 実にかわいくない子供である。
 先生もそれくらいのことは当然わかっていたと思う。
 だが、趣を大切にすれば「虫が地中の温かさにより目
を覚まし、穴から出てくる」という説明は、捨てがたいも
のがある、ということなのだろう。
 これが虫ではなく、本当に冬眠をする熊や狸といった
動物が使われなかったのは何故だろうか?
 おそらく、熊や狸だと存在が大きく目につきやすい。
 「ほぉ、お前は本当に熊や狸が起きてくるのを見たこと
あるのか?!」と突っ込まれるからではなかろうか。
 これが虫だと、見てなくとも「何となくそんな感じ」と言い
切れる気安さがある。
 勝手に使われる虫も気の毒である。
 しかも眠りから覚めたのではなく、その殆どは生まれた
ばかりなのである。
 虫とは古来からそういう扱いを受けてきた生き物である。
 そんな啓蟄ではあるが、確かに陽気の暖かさは感じら
れる。
 春本番まであと少しである。