当ブログでは偉そうに解説して記事にしているが、
調べながら再確認と平行しての記述の部分もあるの
で誤りがあればご指摘いただきたい。
啓蟄は他の節気と同じく、本日3月6日を指す場合と、
6日から次の節気である春分までの期間を指す場合
の2種類の使われ方がある。
冬眠していた虫が地中から起き始め、穴から出てく
る頃、という意味だそうだ。
小学校の頃、学校の先生が「今日は啓蟄で・・・」と
その意味を説明を始めた。
私はそれを聞いて(虫は冬眠はしないだろう。冬に入
ると低温によりみんな死んじゃうだろう)と思っていた。
実にかわいくない子供である。
先生もそれくらいのことは当然わかっていたと思う。
だが、趣を大切にすれば「虫が地中の温かさにより目
を覚まし、穴から出てくる」という説明は、捨てがたいも
のがある、ということなのだろう。
これが虫ではなく、本当に冬眠をする熊や狸といった
動物が使われなかったのは何故だろうか?
おそらく、熊や狸だと存在が大きく目につきやすい。
「ほぉ、お前は本当に熊や狸が起きてくるのを見たこと
あるのか?!」と突っ込まれるからではなかろうか。
これが虫だと、見てなくとも「何となくそんな感じ」と言い
切れる気安さがある。
勝手に使われる虫も気の毒である。
しかも眠りから覚めたのではなく、その殆どは生まれた
ばかりなのである。
虫とは古来からそういう扱いを受けてきた生き物である。
そんな啓蟄ではあるが、確かに陽気の暖かさは感じら
れる。
春本番まであと少しである。