何だ?
黒い点は移動を始めた。
ゆっくりと床に向かって動いている。
虫か?
近寄ってみる。
ダンゴムシだ。
あぁ、そういう季節になったのか。
ダンゴムシは秋から冬にかけては、我が家にその姿を
現すことは一度もなかった。
彼らはその時期にはどうしているのか?
冬眠をしているのか、それとも冬を越さずに死滅してい
るのか?
ダンゴムシは、ゆっくり歩く。
私は彼を摘む。
そして、窓から外に放り投げる。
強制退去である。
これからダンゴムシの散歩の季節である。
君たちは庭の雑草の枯れ草を思う存分食べてください。
リサイクルの担い手としての活動が任されている。
その任務は重大である。
だが、住居侵入は困ります。
その際には今日のような処置を施します。
あしからず。